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思いついた妄想をつらつらと・・・
2025
05,29

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2006
12,28


「っ・・・で・・・でるっ・・・」



 ハアハアと息を切らす土方さんは、俺の横に倒れこむ。恨めしそうな目で見てくるから、今日は何回シたのかな、と頭の中で考えてみた。

「何回しやしたかねィ・・・ま、気持ちよかったからいいじゃないですかィ」
「よくねーよ!!」

 土方さんはツッコみながら思い切り起き上がって、腰を押さえた。痛いに決まってるよ、心の中で思う。
 未だに恨めしそうに彼は見ているから、大袈裟にため息をついてみた。


「大体土方さんは細かいんでさァ。女々しいったらないですぜ」

 土方さんは口をあけ何か言おうとしたけど、諦めたように反対側を向いた。
 俺は土方さんの背中を見ながら、布団を引き寄せる。

「文句はもう終わりですかィ」
「あーそうだよ、お前に付き合ってたらキリがねぇからな」

 フン、と鼻を鳴らす。もう関わるな、と背中が語っている。
 普段なら俺はここで自室に戻る。それが暗黙の了解だったけれど、今日はなんとなく帰りたくなくて、布団をもっと引っ張りあげた。

「今日はここで寝まさァ」
「・・・まぁいいけどよ、さっさと寝ろよ」

 珍しく土方さんは優しい。きっと眠さと、少しブランクがあったせいだ。

「俺ァね、出すときが一番好きでさァ」
「はぁあ?・・・てめー何言ってンだよ、斬るぞ」

 フフフと俺は笑った。

「土方さんも好きでしょうに」
「・・・うっせーな、好きだよ、当たり前だろ男だからな」

 投げやりに言うその背中はもう眠たいと言っている。
 世の中はしんと静まり返っていて、全てが寝ている時間なんだから、この人が眠くなるのも仕方のないことだ。だって彼は、この屯所にいる誰よりも規則正しい生活を送っている。

「いやいや、俺の好きはただの好きじゃないですぜ」
「ぁあ?そうだよなぁ、お前アブノーマルだからな・・・」

 またため息をついて、フッと息を吸った。その後すぐに、スースーと寝息が聞こえてきた。
 あんまりにも静かで、心臓の音まで聞こえてきそうだ。

「そうじゃあなくてねェ」


土方さんの中で出すから、好きなんでさァ
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